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【鎌倉11/16-18】共感的コミュニケーション基礎づくりコース(合宿)

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共感的コミュニケーション(NVC)基礎づくりコース、遠方の方も参加可能な全回オンラインによる第17・18期と、2泊3日合宿の第19期を開催します! 当記事は第19期のご案内です。

→第17/18期のご案内

 

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生活をともにし、NVCスピリットを育む!

基礎づくりチーム(安納献、栗山のぞみ、西東万里、鈴木重子)としては初の合宿形式の基礎づくりコース。まずは開催決定への経緯からお話ししましょう。

西東は2017年来2泊3日合宿形式での基礎づくりコースを実施しており、参加された方から好評いただいてきました。

海岸での歩く瞑想(田原市)

朝は7時台から歩く瞑想に始まり、夜は21時過ぎまで自主練やQ&Aで語り合う過密スケジュールでありながら、共感的な空気のなかで生活をともにすることで「住みたい世界」を肌で理解する、得難い場でした。そして2018年夏、佐渡ヶ島での「社会変革」をテーマとした4泊5日合宿(ピースキャンプ)を講師西東・サポート栗山(+ 安納・鈴木とともにこのたびCNVC認定トレーナーとなった小笠原春野)で開催、苦しみと混沌から生まれ出る蓮の花のようなシフトをともに目の当たりにした栗山が、合宿ならではのこの効用をぜひ基礎づくりチームで、と提案。4人で熟考のすえ、チーム初の合宿の開催を決定したのです。

講座内容は、基本的な「基礎づくり」プログラムを踏襲しながらも、人が集まるところに生まれるエネルギーの流れをとらえ、それに乗って縦横無尽自由自在に展開することになるでしょう。

開催要項

日程(2泊3日)

《第19期》

11月16日(金)12時集合

11月18日(日)15時解散

※いずれも予定です。集合・解散時刻はこれより遅くなる可能性がありますので、時間に余裕をもってご計画ください(搭乗時刻など予め時間の確定を必要とされる方はご相談ください)。

鎌倉駅から徒歩圏内の豪邸で、共感時間を共に過ごす

今回の会場に選んだのは、鎌倉の深い緑に囲まれた豪邸。近隣の寺社に似つかわしい佇まいで、静けさのなかで学べそうです。

合宿のために住宅を会場にできたことをとてもよろこんでいます。

共感的コミュニケーションは、たくさん学んで知識をたくわえたらできるというものではありません。たくさんの練習が必要です。近道はないのです。練習の機会を増やすには、どうしたらいいでしょうか。練習会に出ることはいちばんのおすすめですが、毎日出るのは難しいですよね。

日常のささいな(と思っている)ことやルーティーンのなかに、練習のチャンスが隠れています。

「家」のなかでは楽しいことばかりではありません。衝突や嘆きも日常茶飯事。なんの変化もないと思える時間もあるでしょう。それらすべてが「練習」の種なのです。

朝起きてから夜寝るまで、共感練習仲間と短いながら共同生活をすることで、そのことを自然に受け入れられるようになるだろうと思います。

また、合宿の後も食事をしたり散歩をしたり家族と話したりするときに、合宿で味わった共感的な空気を思い出してもらえたら、希望や活力が湧いてくるかもしれません。

そんな願いから、会場を選んだ次第です。生きること、生活することをを味わいましょう。

基礎づくりコースの内容

基本的には、以下の内容を予定しています。

  1. NVCの目的と、3つの意図
  2. NVCの4つの要素(OFNR)
  3. 自分とつながること
  4. 聞くこと
  5. 話すこと
  6. お祝いと嘆き

これ以外に、講師陣から折りに触れてさまざまなワークや余談(笑)が提供される予定です!

参加費・定員・お申し込み

参加費:70,200円(税込/宿泊費込、食費別途)/10月31日までの入金で早割63,720円

定員:10名(先着順)

※会場は、JR鎌倉駅から徒歩10〜15分です。参加費入金確認後に詳しい住所等をお知らせします。

※食事は、基本的に外食または購入を予定しています。キッチンがあるので、調理は可能です。

お申し込み:こちらのフォームから必要事項をご記入のうえ、ご送信ください。

参加費の振込先ほか

フォームに記載しています。

フォームから申し込むと届く自動返信でも確認できます。

なお、自動返信が届かない場合は迷惑メールボックスをチェックしてください。ない場合は、アドレスのタイプミスなどの可能性が考えられますので、お問い合わせください。

お問い合わせ:https://nvc-japan.net/contact/
講座お申し込みフォームへ

基礎づくりとは「基礎」に触れつつ「土台」を問うもの

延べ150人を超える受講者を迎え、「NVCが体現された空間を体験できた」「NVCを知っているつもりになっていたが、奥深さを初めて実感した」といった感想が寄せられる「基礎づくり」コースとは……

NVCに初めて触れる人に向けた「基礎」講座 であり、同時に、

NVCを長年学んできた人の「土台」を問う機会 でもある講座です。

基礎づくりのカリキュラムを組んだチーフ講師、安納献は言います。

「わたしが最初にNVCと出会ったとき、外国語のような言葉にとまどい、日本で通用するだろうかと心配になった。OFNRの言葉にとらわれると日常で使えなくなる、だから、その奥の精神を身に着けようと考えたんです」

NVCが知られるようにつれ、OFNR(観察・感情・ニーズ・お願いの、NVCを実践する際に使われる4つの要素)を解説したり練習する場などは増えてきましたが、本当に大事なのは「OFNRをいかに使いこなすか」ではなく、その奥にある精神、修復的司法の世界観のまなざしをいかに持つかということなのだ――ということを、どうしたら伝えられるだろう?

他ではなかなか伝えることができなかった安納献の思いと願いを詰め込み、「NVCを生きる」ための核となる意識作り、土台作りを意図してカリキュラムを組んだのが、この講座です。

サポートトレーナーである栗山のぞみ・西東万里にとっても思いと願いは同じです。

半年で参加者100人超に―「基礎づくり」コースの魅力

終わりははじまり

実は基礎づくりコースは、この講座の時間だけでは終わりません。

卒業生だけが参加できる「メンテナンスQ&Aクラス」は、NVCをやってみたもののうまくいかない、こういうときはどうすれば……、といった質問から、自分がいま個人的に抱えている問題や悩みについての相談もOK、という場です。軽い質問のつもりが、深遠な探求になったり、とんでもない気づきを呼び起こしたり、ということが頻繁に起きました。

ここにはNVCを実践した人だからこそ出くわす壁と、それを乗り越えるためのサポートがあり、実質的に基礎づくりの次・基礎がためのような役割を負ってきました。これを会員制サークルでは定期的に開催、基礎づくり卒業生の社会でのNVC実践を支えます。

また、オンライン6回コース以外はリアルでの集まりの日がありましたが、これを多くの方が「スタッフにホールドされ、ともに食卓を囲んだ時間を通じて、NVCのある生活を”体験”することができた」と受け取ってくださいました。NVCを体現することをめざす者にとって、大変うれしいことでした。

これに想を得て、月に一度、国立市のサロンを開く日(いえびらきの日)を設けます。

卒業生は誰でも参加でき、遠方の方も行こうと思いたった際に予定を立てやすいよう、基本的には月末の金曜日を予定しています。ライブで集える貴重な機会ですので、NVCダンスフロアなどライブでなければ難しいワークの体験もしていただきたいと考えています。

この会員制サークルは月会費制、入会資格は基礎づくり卒業生であること、入会は強制ではなく希望者のみ受け付けます。近日、卒業生のFacebookグループに詳細を発表しますので、楽しみにお待ち下さい。

基礎づくりは終わらない! 次のステップを準備中

そして、いよいよ基礎づくりコースの次なる講座の準備が進んでいます!

なんと、「NVCの3つの意図」を「実践」するために必要なことを身につけることをめざす「体感編」です。

安納献は「せっかく日本でNVCを学ぶさまざまな機会があるので、多様な環境で学ぶための下地になるものを作りたい」との意気込みを示しています。

基礎づくりを修了した人が進む次の道ですので、これら講座も受講は卒業生限定となります。今冬もしくは来年からの実施を見据えており、いまのうちに基礎づくりを受講しておけば、初回の受講申し込みに間に合います。

同じ道を歩む対等な関係性

初心者も経験者も対等に過ごす場がここにあります。「ベテランだからできる」「初心者だからできない」ということのない世界があります。

NVCは永遠の過程であり、終着点ではありませんが、めざすものはあります。それは、「自然なつながりの質にたどりつく」こと。

これからNVCを学ぶなら、まずこの精神に触れてから学んでほしい。

すでにNVCを学んでいるなら、言葉の奥の深い世界に触れてほしい。

NVCを学ぶすべての方に、このおもいが届くことを願っています。

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講師プロフィール

メイン講師 西東 万里(さいとう・まり)

音読療法士(音読療法協会)・朗読家(現代朗読協会)。NVCジャパン・ネットワーク事務局長係。2007年から安納献氏についてNVCを学び始め、以来、日本初のNVC国際集中合宿(IIT、2014年)を含むCNVC認定トレーナーの招聘ワークショップのほとんどの企画実行に携わってきたほか、カナダやマウイ島(2016IIT)での合宿に参加するなどしてNVCを学び続けている。2013年からは名古屋・豊橋(いずれも毎月、現在も継続中)、京都、奈良、横浜、伊勢、南信などから招かれて、自身による共感的コミュニケーション学習のファシリテーション及び個人セッションをおこなう。独自の視点からのNVCとして「共感と表現」をテーマとしたワークショップを実施、現代朗読家としての経験を背景として、NVCの観点からアート表現におけるオリジナリティを強化する指導に特色がある。その一方で、日本で先行してNVCを育児に取り入れてきた経験からNVCを生かした子育てのサポートやカウンセリングを、また次世代型企業への転換をはかる企業トップらからの要請で共感コーチングもおこなっている。

安納 献(あんのう・けん)

日本国内でNVCのワークショップをファシリテートする傍ら、NVCとゆかりの深いアレクサンダー・テクニークの認定教師としてトレーニング・ディレクターを務める。1975年東京都生まれ。1998年国際基督教大学卒業。アレクサンダー・テクニーク(体の使い方の基礎トレーニング)を学ぶ過程で知り合ったNVCトレーナーとの出会いに大きな感銘を受け、2006年より、アメリカをはじめ各国からトレーナーを招聘して日本各地でワークショップを開催。自ら世界各地のワークショップ、リーダーシップ・プログラムに参加し、マーシャル・ローゼンバーグを始め多くのトレーナーから学ぶ。2008年には、アメリカ最大のNVCの団体、 BayNVCのリーダーシップ・プログラムを修了。その後2009年以降アシスタントとしてリーダーシップ・プログラムに毎年参加。「NVC人と人との関係にいのちを吹き込む法 」(日本経済新聞出版社)の監訳者でもある。2018年秋、CNVCによるトレーナー認定を受ける。

栗山 のぞみ(くりやま・のぞみ)

2007年にミキ・カシュタン(CNVC認定トレーナー、BayNVC創始者)の講座でNVCに出会い、以来日本に来日したトレーナーたちの講座および、安納献、小笠原春野、鈴木重子、水城ゆう、後藤ゆうこ・剛らの講座・勉強会等でも学びを深める。2014年12月に清里で行われたIIT(国際集中訓練)に参加。2015年、アメリカ西海岸のBayNVCが主催する1年間の「リーダーシップトレーニング」に参加。2016年、2017年はアシスタントとして参加。現在、NVCを学ぶ仲間と共に共感的コミュニケーション勉強会を文京区・冨坂で月に1回開催する他、自らの近隣コミュニテイでも定期的、不定期に開催。今後、「文章でつなぐ/食でつなぐ/つながりを伝える」の3つの柱を中心に活動を展開する予定で試行錯誤中。人身取引の撲滅を目指す国際NGO「ノット・フォー・セール」の日本支部「ノット・フォー・セール・ジャパン」の副代表でもあり、共感の欠如が「搾取」「奴隷労働」を産むと考え、NVC意識の広まりが人身取引の解決にも深く関与すると信じて、活動を続けている。

アシスタント 鈴木 重子(すずき・しげこ)

ヴォーカリスト。いのちの響きをつむぐ歌い手。共感的コミュニケーション・ファシリテーター。東京大学在学中に本格的にヴォーカルを学び、卒業後も司法試験への挑戦と、ジャズクラブでの活動を続けながら、自身の歩む道を模索。「本当に好きなことをして、限りある人生を生きよう」とヴォーカリストの道を選択。ニューヨーク「ブルーノート」にて、日本ヴォーカリストとして初のライブ公演。以後、多くの作品を発表。平和の歌を集めるプロジェクト“Breath for Peace” の発起人。すべての生命に響き合う唄を求めて、学校、病院、福祉施設など分野を越えて活動し、ヴォイスや表現のワークショップ、講演なども行っている。2006年より、NVC(ノンバイオレント・コミュニケーション)を日本に紹介する活動を始めた、最も初期からの1人。パートナーである安納献とともに創始者マーシャル・ローゼンバーグの監訳に関わり、アメリカ西海岸の組織、ベイNVCが開いているリーダーシッププログラムに、アシスタントとして7年間参加。他世界中で多数のトレイナーより学び、親交を持つ。海外からのトレイナー招聘、日本初のIIT(NVCの国際機関CNVCの国際集中トレーニング)のオーガナイズに携わるほか、多くの合宿、ワークショップのファシリテーターを務める。NVCの生き方、伝え方、社会の中でのリーダーのあり方を自らの経験から真摯に探求するとともに、多くの参加者をサポートしてきた。また、通訳として、話し手の命を共感をもって伝える。歌い手として永年培った、身体性と声を通じて見つける自らの真実のいのちを大切にしつつ、生きたプロセスをクリエイティブに分かち合う機会を創っている。2018年秋、CNVCによるトレーナー認定を受ける。

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