お待たせしました! 基礎づくりコース、2018年のスタートです!
NVCジャパン・ネットワーク主催による共感的コミュニケーション(NVC)基礎づくりコース、第11・12期を開催します。
「基礎」に触れつつ「土台」を問うもの
2017年、延べ100人を超える受講者を迎えて「NVC基礎づくりコース」を実施しました。
NVCに初めて触れる人に向けた「基礎」講座であり、同時に、
NVCを長年学んできた人の「土台」を問う機会でもあるのが、この基礎づくりコースです。
当コースのメイン講師、安納献は言います。
「わたしが最初にNVCと出会ったとき、外国語のような言葉にとまどい、日本で通用するだろうかと心配になった。OFNRの言葉にとらわれると日常で使えなくなる、だから、その奥の精神を身に着けようと考えたんです」
NVCが知られるようにつれ、OFNR(観察・感情・ニーズ・お願いの、NVCを実践する際に使われる4つの要素)を解説したり練習する場などは増えてきましたが、本当に大事なのは「OFNRをいかに使いこなすか」ではなく、その奥にある精神、修復的司法の世界観のまなざしをいかに持つかということなのだ――ということを、どうしたら伝えられるだろう?
他ではなかなか伝えることができなかった安納献の思いと願いを詰め込み、「NVCを生きる」ための核となる意識作り、土台作りを意図してカリキュラムを組んだのが、この講座です。
サポートトレーナーである栗山のぞみ・西東万里にとっても思いと願いは同じです。
終わりは始まり
実は基礎づくりコースは、この4日間※だけでは終わりません。
「自然なつながりの質にたどりつく」NVCの目的に向かうコース期間を経て、練習会グループを作ります。同じ基礎づくりを受けたメンバーで、共感サークルを作るのです。
NVCは学ぶものではなく、「できる」ようになるものでもなく、やるもの。だから、コースの終了は実は始まりなのです。
また、やっていればこそ、ぶつかる壁や疑問があります。そんなときは卒業生限定の秘密のグループ内で質問したり、「メンテナンスQ&Aクラス」で直接のサポートを受けてください。
「メンテナンスQ&Aクラス」は基礎づくりコース卒業生限定の、数カ月に一度程度のペースで開催する特別講座。
NVCをやってみたもののうまくいかない、こういうときはどうすれば……、といった質問から、自分がいま個人的に抱えている問題や悩みについての相談もOK。
軽い質問のつもりが、深遠な探求になったり、とんでもない気づきを呼び起こしたり、ということがしばしば起きる、ミラクルな時間でもあるのです。
(1〜3月には各1日ずつメンテナンスQ&Aクラスを開催します。お楽しみに!)
※ 2017年の基本スタイルは3回(オンライン2回+ライブ1日)でしたが、2018年は4回(オンライン3回+ライブ1日)になります。
同じ道を歩む対等な関係性
初心者も経験者も対等に過ごす場がここにあります。「ベテランだからできる」「初心者だからできない」ということのない世界があります。
NVCは永遠の過程であり、終着点ではありませんが、めざすものはあります。それは、「自然なつながりの質にたどりつく」こと。
これからNVCを学ぶなら、まずこの精神に触れてから学んでほしい。
すでにNVCを学んでいるなら、言葉の奥の深い世界に触れてほしい。
NVCを学ぶすべての方に、このおもいが届くことを願っています。
開催要項
日程(全4回)
《第11期 夜組》
1日目:2月1日(木)20〜22時(オンライン)
2日目:2月6日(火)20〜22時(オンライン)
3日目:2月8日(木)20〜22時(オンライン)
4日目:2月10日(土)10〜17時30分(ライブ@国立市/うち昼食休憩90分含む)
《第12期 昼組》
1日目:2月1日(木)14〜16時(オンライン)
2日目:2月6日(火)14〜16時(オンライン)
3日目:2月8日(木)14〜16時(オンライン)
4日目:2月14日(水)10〜17時30分(ライブ@国立市/うち昼食休憩90分含む)
zoomでオンライン参加、国立でライブ講座
オンライン講座では、オンライン会議システム「zoom」を利用します。
あらかじめご自分のパソコンやスマホ、タブレット等にアプリをダウンロードしておいてください。
参加費入金確認後、ルーム番号をお知らせします。
初めてzoomを利用される方で、接続に不安のある方は、事前に接続テスト(ルーム番号のURLをクリックして接続します。誰かを呼び出すことにはなりませんので、深夜帯でも大丈夫です)をお願いします。
オンライン講座の日時に参加できない場合は、録画をシェアしますので、ライブ講座日までに視聴しておいてください。
ライブ講座は、東京都国立市のサロン(JR国立駅徒歩5分)でおこないます。ご入金確認後に詳細をお知らせします。なお、最終日のライブ講座への参加が必須条件となります。
※ 猫がいます。猫アレルギーの方はご注意ください。
基礎コースの内容
以下の内容を予定しています。
- NVCの目的と、3つの意図
- NVCの4つの要素(OFNR)
- 自分とつながること
- 聞くこと
- 話すこと
- お祝いと嘆き
※ 各番号が日程と対応するとは限りませんが、この順番で進む予定です。
参加費・定員・お申し込み
参加費:4日間(通しのみ)39,000円
定員:10名(先着順)
お申し込み:こちらのフォームから必要事項をご記入のうえ、ご送信ください。
参加費の振込先
口座名:エヌブイシーワークショップウンエイイインカイ
ゆうちょ銀行から(送金):総合口座 記号10130 番号1986431
その他の銀行から(振込):銀行コード9900 店名:〇一八(読み:ゼロイチハチ)/普通/口座番号0198643
※ 恐れ入りますが振込手数料をご負担ください。
※ 振込人にご自分(参加者)のお名前が明記されるようご指定ください。参加される方と違うお名前で振り込まれるときは、必ず講座名と振込日時を添えてnvcws@nvc-japan.netまでメールでお知らせください。
主催:NVCジャパン・ネットワーク
お問い合わせ:https://nvc-japan.net/contact/
講師プロフィール
安納 献(あんのう・けん)=メイン講師
日本国内でNVCのワークショップをファシリテートする傍ら、NVCとゆかりの深いアレクサンダー・テクニークの認定教師としてトレーニング・ディレクターを務める。1975年東京都生まれ。1998年国際基督教大学卒業。アレクサンダー・テクニーク(体の使い方の基礎トレーニング)を学ぶ過程で知り合ったNVCトレーナーとの出会いに大きな感銘を受け、2006年より、アメリカをはじめ各国からトレーナーを招聘して日本各地でワークショップを開催。自ら世界各地のワークショップ、リーダーシップ・プログラムに参加し、マーシャル・ローゼンバーグを始め多くのトレーナーから学ぶ。2008年には、アメリカ最大のNVCの団体、 BayNVCのリーダーシップ・プログラムを修了。その後2009年以降アシスタントとしてリーダーシップ・プログラムに毎年参加。「NVC人と人との関係にいのちを吹き込む法 」(日本経済新聞出版社)の監訳者でもある。
栗山 のぞみ(くりやま・のぞみ)
2007年にミキ・カシュタン(CNVC認定トレーナー、BayNVC創始者)の講座でNVCに出会い、以来日本に来日したトレーナーたちの講座および、安納献、小笠原春野、鈴木重子、水城ゆう、後藤ゆうこ・剛らの講座・勉強会等でも学びを深める。2014年12月に清里で行われたIIT(国際集中訓練)に参加。2015年、アメリカ西海岸のBayNVCが主催する1年間の「リーダーシップトレーニング」に参加。2016年、2017年はアシスタントとして参加。現在、NVCを学ぶ仲間と共に共感的コミュニケーション勉強会を文京区・冨坂で月に1回開催する他、自らの近隣コミュニテイでも定期的、不定期に開催。今後、「文章でつなぐ/食でつなぐ/つながりを伝える」の3つの柱を中心に活動を展開する予定で試行錯誤中。人身取引の撲滅を目指す国際NGO「ノット・フォー・セール」の日本支部「ノット・フォー・セール・ジャパン」の副代表でもあり、共感の欠如が「搾取」「奴隷労働」を産むと考え、NVC意識の広まりが人身取引の解決にも深く関与すると信じて、活動を続けている。
西東 万里(さいとう・まり)
音読療法士(音読療法協会)・朗読家(現代朗読協会)。NVCジャパン・ネットワーク事務局長係。2007年から安納献氏についてNVCを学び始め、以来、日本初のNVC国際集中合宿(IIT、2014年)を含むCNVC認定トレーナーの招聘ワークショップのほとんどの企画実行に携わってきたほか、カナダやマウイ島(2016IIT)での合宿に参加するなどしてNVCを学び続けている。2013年からは名古屋・豊橋(いずれも毎月、現在も継続中)、京都、奈良、横浜、伊勢、南信などから招かれて、自身による共感的コミュニケーション学習のファシリテーション及び個人セッションをおこなう。独自の視点からのNVCとして「共感と表現」をテーマとしたワークショップを実施、現代朗読家としての経験を背景として、NVCの観点からアート表現におけるオリジナリティを強化する指導に特色がある。日本で先行してNVCを育児に取り入れてきた経験から、NVCを生かした子育てのサポートやカウンセリングもおこなっている。