2016年5月、イギリスからCNVC認定トレーナー、ブリジット・ベルグレイヴさんとルード・バーンダースさんが来日、東京・名古屋・京都・札幌でワークショップを開催します。
主として「NVCダンスフロア」を教えていただきますが、名古屋ではダンスフロアとは異なる魅力的なプログラムを用意していただきました。
ふたりから寄せられた講座内容を、原文と和訳で併記しますので、ぜひご覧ください!
10~13時「非暴力の追求」(ルード)
マーシャル・ローゼンバーグが発展させたNVC(非暴力コミュニケーション)のプロセスを伝えようとするとき、トレーナーは、もともとの呼び方の他に、思いやりのコミュニケーションとか、つながりのコミュニケーションとか、心からのコミュニケーションなどの呼び方を使います。
マーシャルは意図的に、NVCをコミュニケーションよりも広い文脈に位置させるために”非暴力”という言葉を選んだのです。“非暴力”という言葉によって、NVCはインドやヨーロッパや南アフリカで起こった非暴力の実践と歴史に結び付けられました。NVCを広めることに個人的なビジョンをもったり、NVCを通じてより広い意味での社会変革プロセスを進めようとするとき、この広い文脈を理解することがサポートになるのです。
このワークショップで私たちが探究すること:
- 非暴力の概念が使われた/使われる文脈
- 非暴力運動で発達してきた良い習慣と、NVCとの関係
- 自分がどんな文脈でどんな実践とともにNVCを伝えるのかが、個人、あるいは社会変革レベル双方に与える影響
14~17時「毎瞬☆共感 ~アートと身体を使って共感を体感しよう~」(ブリジット)
これは私(ブリジット)のこころのとても近くにあるトピックです。これまで20年にわたってNVCを通して共感を学ぶ中で、わたしが共感の理解を深めてこられたことへの感謝があります。
そして、だんだん気づいてきたのは、わたしが人生の早い時期に学んだ様々な方法(プラクティス)が、自分が共感を理解したりじっせんしたりするのに非常に役立っている、ということです。それらの手法は、アートに基いているもの、身体に基いているもの、瞑想にもとづいているものです。それらが、私が共感を理解する素晴らしい方法だとおもう地図を書いてくれたような感じです。
このワークショップでは、それぞれの分野で私が学んだものの中から、自分自身や他者とともに在るプレゼンスをもたらすのに役に立ついくつかのシンプルな方法を抽出して紹介します。たとえば:
- クレヨンと紙をつかって、自分がどう感じているかのすっごく近くまで行く。
- 鉛筆と紙をつかって、他者をたっぷりとじゆうに見る。
- 二人組あるいはグループで簡単な動きのゲームをして、自分自身と他者に注意を向け、共にいることを練習する。
絵心や運動神経は必要ありません。ワークはシンプルで、言葉を使わずにプレゼンス(在ること)が健やかさやつながりをサポートするかを体験することです。
(以上和訳=小笠原春野/原文は記事最後に収録)
募集要項
会場……日本基督教団東海教会(地下鉄桜通線・桜山駅徒歩8分)
参加費……半日7500円/1日12000円
お申し込み……ブリジッド&ルード申し込みフォーム
すでに受講受付が始まっています。ご興味のある方は、お早めにお申し込みください。
ブリジット&ルード:プロフィール情報はこちらのページをご覧ください!
“Exploring Nonviolence” by Ruud
When sharing the Nonviolent Communication process (NVC) as developed by Marshall Rosenberg (MR), trainers use either the original name of the process or other names such as: Compassionate Communication, Connecting Communication, Communication from the Heart, etc.
Marshall Rosenberg purposefully positioned NVC in a wider context than communication only, when he chose the term “Nonviolent”. It positioned NVC in the history and the practices of Nonviolence movements that took place in India, Europe, and North and South America.
Understanding of this wider context will support those that share NVC in developing their personal vision of sharing NVC, and in applying NVC in a wider social change process.
In this workshop we will explore:
Context(s) within which the concept of Nonviolence was/is used
Practices developed by Nonviolence-movements and how these relate to NVC
The impact of the context and practices on your way of sharing NVC, both at a personal and social change level.
“Empathy moment-by-moment” by Bridget
Description: This is a topic close to my heart. I am so grateful to have grown in my understanding of empathy during 20 years of learning about connection through NVC.
And, I’ve gradually realized that many of the practices I learned earlier in my life strongly contribute to my understanding and living of empathy. Those practices are arts-based, body-based and meditation-based. And conceptually, they draw on a healing map I find a great way to understand empathy.
In this workshop I share some simple practices distilled from my experience on those fields, that bring people into presence with themselves and others, such as:
– using crayons and paper to come very close to how you feel
– using pencils and paper to see others fully and freely
– doing simple movement ‘games’ in pairs, and in the whole group, to practice attention and presence to self, and others.
There is no need to have experience in art or movement. The practices are simple. They offer a way, without words, to experience how presence supports connection and well-being.