2017 Japan IIT に参加したいけれど、資金の面で不安がある場合、あなたならどうしますか? まず思いつくのは……
- 働いて資金をつくる。
- 誰かにお金を借りる算段をする。
- 英文の申請書でCNVCに参加費減額を申請する。
- 参加をあきらめる。
等がありそうです。ここでもうひとつ、別の選択肢を提案します。
それが、「みんなでつくる助成プログラム」です。
⇒ 2017 Japan IITについてはこちらをご覧ください
みんなで自分とみんなのための参加費をつくろう!
これは、IITに参加する人、参加しない人という区別なしに、日本でNVCを学ぶ・学びたい人が協力することで「『NVCを深めたいのにお金がなくて参加できない』人をなくそう!」という試みです。
しかも、「参加費をつくる」「集まったお金を分ける」という過程のコミュニケーションそのものをNVCの実践とし、学びにしようというプログラムを作ろうとしています。
IIT前に、NVCの目的でもある「自然な分かち合いの起こる関係性」を体験する機会になるのではないでしょうか。
どうでしょう? ワクワクしてきませんか?
セルフファンディング(国内奨学生サポート企画)Facebookグループ
「みんな」とは? いくらもらえるの?
「みんな」とは
NVCを日本に広めること、実践していくことに関心のある人、みんな。そのために2017 Japan IITを応援する人、みんな。かつ、このプログラムに参加する方です。
IITに参加する/しないの区別はありません。また、IITに参加するけれども自分はとくに参加費・宿泊費の減額は必要ない人も、もちろん含まれます。
さらに「みんなでつくる」の意味として、IIT事務局やオーガナイザーが主導するわけではない、という意味も含みます。
便宜上、資金援助を受ける人を「プロジェクトメンバー」、資金援助をサポートする人を「協力者/支援者」と呼びます。
メンバーの役割は?
プロジェクトメンバーは、「自分で自分の必要分を作る」「それを皆に手伝ってもらう」ために積極的な関与をお願いします。
自分でアイディアを出し、その企画メンバーを募って実行することが基本になりますが、協力者/支援者を増やすためのはたらきかけなども、資金づくりのためには重要な仕事といえるでしょう。
また、IITが目標人数(80名)で実施されることが、IITを赤字にせず開催するにあたってのそもそもの基本的な要件となるので、IIT参加者を増やすための告知・周知・広報などに動いていただくことも大事な仕事です。
つまり、「資金づくり」と「IITが目標人数を集めて実施されること」を目的に、積極的なかかわりをしていく、これがプロジェクトメンバーの役割と考えます。
いくらもらえる?
決めるのは自分です。以下の流れで登録へ進んでください。
「みんなで作る」という性格上、最終的に集めることのできた金額によっては自分が希望した全額がもらえるとは限らないことを、予めご承知おきください。
(1)まずは自身のニーズにつながり、自分がいくら必要かを考えます。
自分の現在とIITまでの収入状況を認識・予測(見える化)し、それでも足りないのはいくらぐらいかを割り出してみてください。このプロセスのお手伝いを呼びかけてみるのもいいでしょう。
(2)「どうしても決められない」というときは、共感サークルを呼びかけて! または世話人に相談してください。
セルフファンディングプロジェクトは、NVCの実践プロセスでもあります。
悩んだ時、困った時、「もういいや、面倒だし(ニーズから目を背ける)」「こんな風に考える私は◯◯なんだろうか……(レッテルを貼る)」「◯◯なのが当然なのにどうして(怒)」などの反応をすることから離れて、メンバーに共感サークルを呼びかけてください。共感されて自分のほんとうの気持ちやニーズに気づいていく、また、共感的に話を聞く、その経験の場にしていきましょう。
ちょっと話しにくいとか、アドバイスがほしいときは、世話人に声をかけてください。
※世話人は市谷 理子 (Riko Michiko Ichitani)、栗山 のぞみ (Nozomi Kuriyama)、野々宮 卯妙 (Utae Nonomiya)=西東万里が引き受けています。
(3)メンバー登録フォームからプログラム参加を申請し、必要金額を書きこんでください。
世話人から質問をしたり、共感サークルの呼びかけを促すかもしれません。
(4)必要金額の申請は7月1日で締め切り、記入したメンバーの必要総額を目標値とします。
締切日以降にプロジェクト参加を希望される方は、こちらの問い合わせフォームからお問い合わせください。
お金の流れは? どうやって管理する?
「みんなでつくる助成プログラム」のために、“みんなの共同貯金箱”となる口座を準備しました。
みずほ銀行 新松戸支店 普通 2189008
(口座名義)NVCワークショップ
例えば「ダイエット&IIT貯金」プロジェクトや「お仕事紹介・Exchange」など個人的な請負作業、オリジナルグッズの販売等は自分の収入にするのも可能です(ただし、その分の金額は、最終的な配分の際に自分の必要金額からは減らしてください)。
もちろん、自分が請け負って稼いだものを“みんなの貯金箱”に入れるという選択もあります。
みんなで行うイベント的なプロジェクトなどは、プロジェクトチーム内で分けてもよし、いったん“みんなの貯金箱”に入れてもよいでしょう。
お金の扱いも、共感サークルで決めていきたいと思います。
集まったお金はどう配分するの?
「資金が潤沢に集まれば希望通りの額をもらえるだろうけれど、そうじゃなかったら……?」「私はバランスを考えてちょっと我慢したのにあの人はなんであんなにもらうの?」「あの人はぜんぜん働かなかったのに……私はがんばったのに……」
そんなふうに気持ちがザワザワすることもあるかもしれません。
そんなときは共感サークル!
ニーズに対する正直さと無防備さで集いましょう!
最終的に配分してもなお余れば、他に欲しい人(締め切りに間に合わなかったけど資金援助が必要な人や、突然の状況変化で経済的に苦しくなった人など)を募ってもよし、2017JapanIITに寄付してもらってもよし(笑)、もちろん山分けもありです!
資金はどうやってつくる?
まずは、フェイスブックのグループにご参加ください。
JIIT2017セルフファンディング(国内奨学生サポート企画)
(参加リクエストをお送りください)
- アイディアを思いついたらFacebookグループで相談を持ちかけるか、イベントを立てて、一緒に取り組む仲間や意見を募ります。
- メンバーで話し合い、アイディアをまとめていきます。企画内容・日程・担当・料金、寄付なら何割にするか、収益はどう管理するか。メンバーで分け合うか、“みんなの共同貯金箱”にいったん入れるか、などを決めます。
- まとまったところで一般に公開・告知、実行へ向けて動き出します。まずはNVCジャパン・ネットワークの勉強会情報受付から企画情報を知らせてください。当サイトで紹介します。その他の媒体もどんどん活用しましょう!
これまでFB内で、あるいは4月半ばにオンラインで行ったキックオフミーティングで出たアイディアには以下のようなものがあります。
企画案(例) | 内容 |
---|---|
お困りごとのサポートを依頼する/請け負う | 当企画の協力者からメンバーに、家事や悩みごと・問題の解決サポートや作業の手伝いなどを、有料で依頼してもらう |
マルシェ(バザー) | 手作り品その他を持ち寄り、バザーを開催します。 |
多言語ニーズカードをつくろう! | 英語と日本語だけでなく、日本国内でも出会う外国語(中国語、朝鮮語、ポルトガル語等々)の入ったニーズカードをつくって販売 |
ホームパーティ/料理教室 | 得意の手料理を披露して、賞賛と謝礼をゲット |
ダイエット&IIT貯金マラソン | 例えば「晩酌を抜いたら200円」「運動した日はご褒美で500円」等々健康づくり項目と貯金額を決めて、仲間で報告し合い共感の支えをもらいながら貯金を継続 |
共感おかたづけサポート | お片づけコンサルタント&サポート。まずは共感的にお話を聞き、依頼主のニーズにつながりお片づけのお手伝いをします。依頼主募集中! |
ニーズ手ぬぐいをつくろう! | ベンガラ染めをしているメンバーに依頼してニーズの言葉の入った手ぬぐいをつくり、みんなで販売 |
映画上映会 | 当企画の協力者である映画プロデューサーから作品提供を受け、開催 |
コンサートの企画・開催 | 当企画の協力者である音楽家らが出演するコンサートをみんなで企画・開催 |
ワークショップ・勉強会の企画・開催 | 自分の学びたい人に依頼、または自分の専門・得意分野でワークショップを開催、みんなでサポート |
セッションを企画・開催 | 「あなたのストーリーを共感的に聞いてビジョン(絵)を描きます」などオリジナリティ溢れる企画を提案、みんなで開催をサポート |
書籍やグッズの行商 | 当企画の協力者から著書やグッズを卸価格で購入、販売 |
「依頼者募集」「資金作り企画」だけでなく、協力者から「自分の学びのために翻訳してください!」といった“お仕事依頼”もすでに出ています。
他にも、出張料理人、沖縄離島のスペシャルビーチガイド等々いろいろなアイディアが出ており、面白いアイディアが今後も続々登場する予定。
マーシャル・ローゼンバーグの「遊び以外はやるな」に倣い、学び歌い踊っていきましょう(Don’t walk when you can dance!)。人は歌い踊るのが本来である生き物なのですから。
この企画を通して共感的なつながりや共感サークルを続けて、セルフファンディングプログラムへの参加自体が学びそのものになることを目指しています。
あなたも、ぜひ! ご参加ください。
入金期限までに資金が集まらなかった場合は?
IITの授業料は、7月5日までに入金すると15%割引の早割料金($1989)が適用され、その後は$2340になりますが、開始一ヶ月前までに入金するようリクエストされています。
セルフファンディングプロジェクトメンバーはIIT参加が前提なので、他の参加者と同じく、一ヶ月前までに入金することを目標とします。
一ヶ月前までに資金が集まらなかった場合は、カンパを募るか、誰かに借入を依頼することになります。
(そのための活動もプロジェクトメンバーでおこないます)
借入金が発生した場合、IIT終了後もプロジェクトを継続し、引き続き活動して集めていきましょう。
満たされるまで踊りつづけます。