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【国立6/21】からだを通して本物さにつながる〔海津賢・西東万里〕

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自分と外の世界が繋がることを、心身を使う体験を通して学ぶアレクサンダー・テクニーク(AT)。

自分自身の感情とニーズ(したいこと)に気づいていくNVC(非暴力コミュニケーション Nonviolent communication)。

AT× NVCで、自分を統合する道のりをご一緒しませんか。

🍀     🍀     🍀     🍀

より繊細な世界へいざなう水先案内人は、アレクサンダー・テクニーク教師の海津賢。

共感的コミュニケーションとの統合をサポートするのは、現代朗読家でCNVC認定トレーナーの西東万里です。

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ATからNVCへ——やさしく、うつわを育てる

わたしたちが語ろうとする前に、わたしたち自身が、まだ語られていないものとしてそこにある。

「気持ち」「感覚」「ニーズ」――すべては言葉になる前に、 やわらかく、時に見えないかたちで、わたしの中にひそんでいます。

共感的コミュニケーションの要は、ニーズ(大事にしていること)につながること。

ニーズにつながれば、つながりや行動のリクエスト(お願い、実行)ができ、さまざまな変容・変革へと向かうことができます。とはいえ……

わたしたちは、自分の本当の気持ちを知っているでしょうか?

もしかしたら、その気持ちは、わたしが自分自身から身を守るためにそっと仮面をつけているのかもしれません。

それは「嘘」ではありません。

そうせざるをえなかった、静かな願いかもしれない。

 

このワークショップでは、アレクサンダーテクニークとNVCの出会いを通じて、“わかろうとしないこと”を大切にします。

触れるのは答えを与えるためではなく、問いのまま、相手と共にいるためにあります。

見えない空気を受け取り、目に見えない願いに手をのばすように。

そして、語られる前の「わたし」に耳をすますとき、わたしたちのあいだに、なにかが生まれます。

アレクサンダー・テクニークをとおして心身(自分)とのつきあいかたを知り、「わからない」を受け入れられる、NVCの基盤となる“うつわ”をつくっていこうという試みへ、あなたをお誘いさせてください。

海津賢(アレクサンダー・テクニーク教師)より

このレッスンは、ヨーロッパの音楽大学や演劇学校で取り入れられているもので、私はイギリスの認定資格を持つ教師です。
ですが、ここでお伝えしたいのは「技術」や「正しい動き方」ではありません。

私たちの日常は、「こうしなければ」「うまくやらなければ」という思いに満ちています。
その思いは、姿勢や動きだけでなく、呼吸や声、相手との関わり方にも影響しています。

このレッスンでは、そうした「努力」や「なんとかしようとする」動きから少し離れてみます。
そして、自分の身体と、相手と、まわりの世界との間に
「出会いのスペース」 をひらいていきます。

それは「何かをうまくやる」ためではありません。
むしろ、「今ここで、すでに起きていることと関わる」 ための時間です。

自分の首がどこにあるのか。
その首が、どこにも行こうとせずにただそこにいるとき、
背中はどう応えているか。
肩はどこにいるのか。
地面はどこにあるのか。
空はどこまで広がっているのか。

そのことに「気づこう」とする必要はありません。
ただ、聴いている。
一緒にいる。
橋をかける。

このレッスンは、あなたがすでに持っているものに出会い直す時間です。
あなたがすでに知っているはずの世界に、もう一度手を差し伸べる時間です。

それは身体のことでもあり、同時に、
他者との、世界との、静かなコミュニケーションの時間でもあります。

西東万里(CNVC認定トレーナー)より

ふだん「わかる」ことを目指しているとしたら、ここではそれを体験したくてもできない、という状況に置かれます。ここでのワークは「ネガティブ・ケイパビリティ(「わからない」ということ・中途半端さにいられる力)」を養うものと私(西東)は考えています。

ネガティブ・ケイパビリティは「決めつけない」ということでもあります。「共感」にとても大切な資質ともいえるでしょう。これを身体から体験することを目指すのが、このワークショップです。

心身での気づきが起こってきたら、自分自身に今この瞬間に起こっていることへの気づき、そしてそこから真に大切にしていること(ニーズ)への気づきや、自己統合に自分の力でたどり着くという体験に向かいます。

ATのあと、お茶を飲んでくつろぎながら、あなたのなかから出てきたことをシェアしてください。それへの応答が今回のNVCパートとなります。

NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法共感的コミュニケーション(NVC)未体験の方は、「NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法」(ローゼンバーグ著、安納献監訳、日本経済新聞社刊)や「共感的コミュニケーション2017」(水城ゆう著、Kindle版)に目を通していただいたり、マーシャル・ローゼンバーグ博士のNVC解説ビデオなどを視聴のうえ、できればNVCを体験・実践してみてからご参加いただくことをお勧めします。

アレクサンダー・テクニークは未体験でも大丈夫です。

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参加された方の感想

職場で、ふと、見る、というワークの事を思い出して、相手を見ることからの関係性を意識してみました。
相手は初めて会う、多分もう会わない、お客様の1人、なのに、関係性を築いている感覚が芽生えて、すごく幸せな嬉しい気持ちになりました。
一人一人の事を思い出すと、なんかあったかい気持ちに。不思議です。
今までは、多分すごく乱暴に関係性なんて無視した対応の時もあったなぁと振り返ってます。
見る事から始める関係性、人と人の関係って一回だけとか持続するとか関係ないんですね。
忘れる時もあると思うけど、今日のこの体験を大事に、見る、という行為を続けていこうと思います。

ワークが終わった後は、言葉にしなくてもいいや、という満足感と、沢山吸収した後の充実した疲れを感じました。
人間って何なのかな?と思いました。
途中のワークで、ただそこに在る、という事を最初から諦めてる時がある自分に気がつきました。
その場から不在になるか、何かをしようとするか、そのどちらかになっている時があることに気がつきました。
段々とただ在る、という感覚になっていったのか、途中すごく眠くなり、その時のHさんからの「私の手が沢山ある感じがした」というフィードバックが心に残っています。
三人一組、一体感。動物になってたのかもしれません。
人間の存在が何かを創造する事だとしたら、あの時生まれたものは、目には見えなかったけれど、こういう関係性の中から人間の共同創造ってあるのかなと思いました。
アレクサンダーテクニークって、何なのだろう、と何度も思える事に感謝です。ありがとうございました。これからもよろしくお願いしまーす?

昨日のワーク中に“喜びが溢れる感じが”とか言ってましたが、「あ、(解釈して)起こっていることにネーミングしようとしている…」と思ってやめてみました。(そのこと自体)もう過去のことではあるのですが、また更に違う感覚に。わーって溢れて広がってくような感じ? そこまで、赦していいんだ…って感覚になってきています! 不思議…

まさしく「ネガティヴ・ケイパビリティ」を体験中。チンプンカンプンを、頑張って耐えております!

前回は節目の回だったなと思い返しています! 自分からつかみ取るわけでもなく、誰かから手渡されるわけでもない。そこにある体験とただ相見えること、その中に宿っている大切な何かがあって、その何かに触れた気がします!(この感じを言葉にするのが難しい)

イヤー!凄かった……仲間のみなさん、いてくれてありがとう!
チェックインしてから、ライダウン、NVCのワークへ(※今回はNVCダンスフロアの「内なる教育者と選択者」を採用)。今回は、自分の中から起こってくるものを扱いました。
長い間頑張り続けてきたジャッカルの嘆きや求める共感。一方必死に学び続けてきた教育者への共感。どっちも凄いエネルギーで頑張ってきた。どっちも愛おしいこと。この両者の統合が起きました!
最後、その人生を通じたプロセスを眺め、肯定的な承認と言うか、全てこれで良かったんだ…的な感じに。さっきまで、体が丸まって伸びなかったのに、楽~。

抱えていた対立をネタにしてNVCのワークをやり、統合に至ったのですが、新鮮な共感体験がありました。それは、ニーズにつながった感覚に加えて、自分の中で立ち上がったもの(考え、感情、自分を刺激した出来事、など)が全て同じだけくっきりしていて、全てを同じだけ尊重している感覚があったことです。そして、自分の中で立ち上がったもの達の間に働く張力によって、それらをどれも置き去りにしないリクエストがふわっと浮かび上がってきた、そんな感じでした。
ケンさんマリさんワークを通して、知らず知らずのうちに自分にとってすごく意味のある大きい何かが成長している、そんな心地です! 感謝!!!!!

開催情報

日時:2025年6月21日(土) 13:00〜18:00

料金:5900円

場所:春野亭(JR国立駅 徒歩5分)講座お申し込みフォームへ※自動返信メールが届きます

届かない場合はアドレス入力間違いか、迷惑メールボックスに入っている可能性が高いので、チェックをお願いします。別途受付メール等はお送りしませんので、お見落としのないようご注意ください。

講師プロフィール

海津賢(かいづ・けん)

作曲家・編曲家・鍵盤奏者・音楽家
英国アレクサンダーテクニーク指導者協会 (STAT) 会員・認定教師
音楽ワークショップ・ファシリテーター
e-mail : ken@thesounder.net

幼少のころチャップリンの映画音楽、フランスのサルヴァトール・アダモ、ショパンの「華麗なる大円舞曲」に感銘を受けてピアノをはじめる。中学校からトロンボーンと吹奏楽とシンセサイザーに、大人になってから13弦箏に触れる。

ピアノと音楽理論を板橋文夫氏、越智健二氏、井上博氏、大石学氏に師事。CM、TV番組、映画、アニメーション、J-Pop、舞台音楽、企業用プロモーションビデオ、展示会用音楽などの作曲、編曲、即興演奏を手がける。

突発性難聴をきかっけに、からだの使い方と考え方を変える方法を探す。2010年よりアレクサンダーテクニークの手ほどきを棚橋和子氏に受ける。1年間Body Chanceの教師養成コースに在籍。のちにSTAT(英国アレクサンダーテクニーク指導者協会)認定校の ”アレクサンダーテクニークスタジオ東京” 教師養成講座の1期生となる。同校で細井史江氏、棚橋和子氏、大塚由美氏に師事し、卒業。

音楽ワークショップとファシリテーションを、マイク・スペンサー(元ロンドン交響楽団ヴァイオリン奏者/元英国ロイヤル・オペラハウス エデュケーション部長)、ポルトガルのCasa da Músicaより学び、東京文化会館にて親子向け音楽ワークショップを共同で開催。また、プログラミング言語ビスケットの開発者・原田博士と、作曲とプログラミングのワークショップを共同で開催。

近年では、ニューヨーク在住のErik Shirai監督のドキュメンタリー映画”The Birth of Saké“の音楽を作曲。同映画は米国トライベッカ・フィルム・フェスティバルの”審査員特別新人監督賞”をはじめ海外で10の賞を受賞。2つの賞でノミネートされる。

また、米国Facebook社のコマーシャル(part1 / part2 / part3)などを作曲。

西東万里(さいとう・まり)

CNVC認定トレーナー、朗読家(現代朗読協会)、音読療法士(音読療法協会)。NVCジャパン・ネットワーク事務局長係。

2007年から安納献氏についてNVCを学び始め、以来十数年にわたって日本におけるNVCの普及に尽力してきた。名古屋、豊橋、京都、奈良、横浜、伊勢、長野、沖縄など各地のコミュニティをはじめ、小中学校、病院、ロータリークラブ、市民・政治・消費者団体、NPOやNGOなどに招かれてワークショップ及び講演等をおこなうほか、先達としてNVCを生かした子育て・教育のサポートやカウンセリング、NVC勉強会を積極的にサポートしている。

音読療法士として被災地や老人ホームでケア活動を実施。

現代朗読家・野々宮卯妙として、小説家・ピアニストの水城ゆうと「特殊相対性の女」(2010年、愛知県芸術劇場小ホール)、「記憶が高速を超えるとき」(2014年東京創造芸術祭参加、中野ZERO)、「沈黙の朗読」シリーズ(2015〜2019年、キッド・アイラック・アート・ホール他)等の公演や、下北沢レディージェーンなど都内ライブハウスに出演多数。2022年〜歌手カルメン・マキ、武装解除の第一人者・伊勢崎賢治との3人ユニット「憂国旅団」を率いて「戦争に抗う」ライブを展開。

NPO法人現代朗読協会代表、音読療法協会代表、日本平和学会会員、韓氏意拳学会会員。

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